生活習慣病

生活習慣病とは

生活習慣病とはその名の通り、生活習慣の偏りによって起こりやすい疾患の総称です。食べ過ぎ、運動不足などによって肥満が進むと、血管に負担がかかることで、気づかぬうちに動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞などの危険があり、その後の生活の質(QOL)を大きく落としてしまいます。
生活習慣病とは、その名の通り生活習慣が病気の発症や進展に深く関わる疾患のことで、脳血管障害や心筋梗塞などの原因となる動脈硬化を引き起こす糖尿病、高血圧症、脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症(痛風)などが含まれます。さらにそれらの生活習慣病を幾つか抱えていて、内蔵脂肪型肥満がある場合、特にハイリスクの状態としてメタボリックシンドロームと診断されます。
メタボリックシンドロームは、特に動脈硬化を悪化させやすい状態で注意が必要です。まずは、食事習慣、運動不足の解消などで、これらの状態をコントロールしていくことが大切です。

血液検査

生活習慣病はどれも初期にはあまり症状が無く、静かに進行していきます。しかし、血管に負担をかけると言うことは、血液の中に何らかのサインが現われています。
血糖値、血中尿酸値、血中脂質、腎機能、肝機能など、内臓の健康状態やカリウムやナトリウムなど電解質の量、白血球や赤血球の量による体内の異常、炎症反応など、血液検査からは多くのことが分かります。
定期健診などでは必ず血液検査がありますが、検査項目には限りがあります。気になることがあれば、積極的に受診して検査を受けるようにしましょう。

血圧脈波検査装置の導入

血圧脈波検査装置とは

当院では、左右の手足4か所の血圧を同時に計測し、動脈硬化の有無や進行状態を調べることの出来る血圧脈波検査装置を導入しています。
これは、正常であれば足首の血圧の方が手首の血圧より高いこと、また血管が硬くなると脈の伝わり方が早くなるという2つの血液循環の性質を利用しています。前者をABI(Ankle - Brachial Index)検査、後者をPWV(PulseWave Velocity)検査と言います。
動脈硬化は、高血圧、高血糖による血管壁への負荷、LDLコレステロールの増加やHDLコレステロールの減少による脂質の血管壁への付着による狭窄などが相まって血管壁が硬くなったり、通り道が狭くなったりする状態を言います。
動脈硬化を起こす危険因子としては、糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、喫煙、過度の飲酒、肥満などが挙げられます。これを放置してしまうと、脳梗塞、脳出血、狭心症、心筋梗塞などの他、足の血管が動脈硬化を起こし、動作に不自由が起こってしまう閉塞性動脈硬化症などの危険性があります。

検査方法

検査用の寝台に仰向けに寝て頂きます。両腕、両足に血圧測定用のカフを装着し測定します。検査時間は10分程度で、両足に装着したカフ部に多少の圧迫を感じる方もいらっしゃいますが痛みなどもほぼありません。
いつもの腕で血圧を測る検査を四肢で行うだけとお考えください。結果は検査したその日に説明することが可能で、動脈硬化度としての推定血管年齢や脳心血管疾患のリスクの判定を知ることができます。

費用

健康保険が適用になります。3割負担の場合420円です。

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